2011年11月03日
「桃太郎」と「方角」

岡山駅東口広場に
桃太郎と犬・猿・雉子の像が立っています。
勇ましくて、表情にも迫力がありますね。
ところで、この像は
いったいどこを目指しているのでしょうか?
その答えは…
そうです


この鬼ヶ島は、
香川県高松市の女木島(めぎじま)だそうです。
えっ

女木島に住んでいる人は鬼扱いされて
困っていないかとお考えですか?
うーむ、あなたはとても心の優しいすてきな方ですね

ご安心ください

瀬戸内海に浮かぶ女木島には、
1930年(昭和5年)に発見された鬼ヶ島洞窟があり、
「桃太郎」をはじめ、全国の鬼伝説などを紹介している
博物館もあります。
2010年には、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つにもなり、
期間中は国内はもとより海外からも
多数の観光客が島に押し寄せたそうです。
鬼ヶ島と呼ばれることを
観光資源として生かしているのです

たくましいですね

さて、安心していただいたところで、
もう少し「桃太郎」を素材に
方角の話しを続けさせてください。


鬼は、牛のような角を生やし、
虎の皮を身につけています。
これは、鬼が丑寅(うしとら)の方角に住むと
考えられていたからだそうです。
えーい!犬、猿、雉子も含めて、
一気にご紹介いたしましょう

下の図をご覧下さい。

これを文字で整理すると、↓のようになります。

鬼門の方角に住む鬼に立ち向かうために、
ほぼ反対方向に当たる
「戌(イヌ)」「申(サル)」「酉(トリ)」が
選ばれたとの説があります。
酉(トリ)は本来ニワトリなのですが、
「桃太郎」では“キジ”になっています、
空を飛んで偵察をし、攻撃することもできる鳥ということで、
キジが選ばれたのでしょうか。
「桃太郎」と「方角」のお話は、
ひとまず結びとさせていただきます。

↑このお話も、複数のももたろうの絵本といっしょに
「思い出の絵本展」で展示してあります

ぜひ遊びにいらしてくださいね

絵本展実行委員会
スタッフ一同より