今も、日々生まれ続けている物語

思い出の絵本展 実行委員会

2011年11月14日 18:14

元文化庁官の河合隼雄さんは、
『子どもの宇宙』(岩波新書)の冒頭に
こう書いておられます。

この宇宙のなかに子どもたちがいる。
これは誰でも知っている。
しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることを
誰もが知っているであろうか。

それは、無限の広がりと深さをもって存在している。
大人たちは子どもの姿の小ささに惑わされて、
ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。



子どもの宇宙の一例を紹介させていただきます。


この子は、お母さんに
凧揚げを教えてもらっていました。
「凧を持ってー
 持ったら手を挙げて走るのよ」

張り切って走り、そして、
ほどよい風が吹いていたのですが・・・失敗

なぜなら、この子は凧を右手に持ち、
挙げていたのは左手だった
からです!

でも、めでたく凧が揚がるようになると、
この子は、写真のように凧を地面に敷き、その上に乗って呼びかけました。

「凧さん、早くあがってよ。私も空を飛びたいよーっ」


別の日、ちょっと頭を打った妹を案じ、
冷蔵庫に駆けていったこの子が
妹のおでこにあてたのは・・・

サンドイッチ用の「チーズ」でした。




あなたのご家庭にも、
こんな物語が毎日生まれ続けているのではないでしょうか。

ぜひ、こうした宝物を書きとめてくださいね。



「ムーミンパパ」より


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