「桃太郎」と「方角」
岡山駅東口広場に
桃太郎と犬・猿・雉子の像が立っています。
勇ましくて、表情にも迫力がありますね。
ところで、この像は
いったいどこを目指しているのでしょうか?
その答えは…
そうです鬼ヶ島です
この鬼ヶ島は、
香川県高松市の女木島(めぎじま)だそうです。
えっ
女木島に住んでいる人は鬼扱いされて
困っていないかとお考えですか?
うーむ、あなたはとても心の優しいすてきな方ですね
ご安心ください
瀬戸内海に浮かぶ女木島には、
1930年(昭和5年)に発見された鬼ヶ島洞窟があり、
「桃太郎」をはじめ、全国の鬼伝説などを紹介している
博物館もあります。
2010年には、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つにもなり、
期間中は国内はもとより海外からも
多数の観光客が島に押し寄せたそうです。
鬼ヶ島と呼ばれることを
観光資源として生かしているのです
たくましいですね
さて、安心していただいたところで、
もう少し「桃太郎」を素材に
方角の話しを続けさせてください。
鬼
鬼は、
牛のような角を生やし、
虎の皮を身につけています。
これは、
鬼が丑寅(うしとら)の方角に住むと
考えられていたからだそうです。
えーい!犬、猿、雉子も含めて、
一気にご紹介いたしましょう
下の図をご覧下さい。
これを文字で整理すると、↓のようになります。
鬼門の方角に住む鬼に立ち向かうために、
ほぼ反対方向に当たる
「戌(イヌ)」「申(サル)」「酉(トリ)」が
選ばれたとの説があります。
酉(トリ)は本来ニワトリなのですが、
「桃太郎」では“キジ”になっています、
空を飛んで偵察をし、攻撃することもできる鳥ということで、
キジが選ばれたのでしょうか。
「桃太郎」と「方角」のお話は、
ひとまず結びとさせていただきます。
「ムーミンパパ」より
↑このお話も、複数のももたろうの絵本といっしょに
「思い出の絵本展」で展示してあります
ぜひ遊びにいらしてくださいね
絵本展実行委員会
スタッフ一同より